鹿野興産の砕石生産を支える2台のボルボA45。採石場内で原石や山ずりなどの運搬を担っている
株式会社鹿野興産は山口県周南市に拠点を置く、砕石の製造・販売を行う会社だ。採石から破砕・選別、製品化までを行う現場では、品質を安定して支えるための建設機械が重要な役割を担う。今回取材した現場では、ボルボの最新型アーティキュレートダンプトラックA45が稼働し、原石や山ずりなどの運搬に使用されている。

砕石の運搬を担うボルボA45。鹿野興産の生産現場を支える重要な車両だ
今回、鹿野興産で稼働するA45は第一東洋を通じて導入されており、機械の供給だけでなく現場を支えるディーラーとして関わっている。岡山県岡山市に本社を置く第一東洋株式会社は、建設機械の販売・修理・レンタルを手掛ける建機ディーラー。VOLVO建設機械をはじめとした建設機械の純正部品販売や修理・メンテナンスにも対応している。

A45のエンジンルームを確認しながら言葉を交わす、第一東洋の担当者と鹿野興産のオペレーター
大量の土砂や岩石を運ぶ砕石現場では、起伏や不整地での走行性能も求められる。A45は6×6駆動と自動トラクションコントロールを備え、路面状況に応じてトラクションを確保。幅広のタイヤによる低接地圧で、軟弱な地盤での機動性を支える。さらに下り勾配では、設定した速度を維持するダウンヒル・スピードコントロールを標準装備するなど、起伏のある現場での走行を支える機能を盛り込んでいる。

起伏のある砕石現場の運搬路を走行するボルボA45。6×6駆動とトラクション性能が不整地での走行を支える
実際にA45を運転するオペレーターは、従来使用していた国産のアーティキュレートダンプトラックと比べ、積載量が「2杯余計に積める」と語る。くわえて燃費の良さ、キャビン内の静音性についても高い評価を得られた。また、安全面では車体周辺の死角になりやすい場所をカメラで確認できる点についても「人が入ったときなどにはいい」と好評であった。

巨体をものともせず、起伏のある砕石現場を力強く進むボルボA45。高い積載能力を生かし、生産を支える
砕石現場では粉塵や泥で車体が汚れやすい。熟練したオペレーターなら長年の経験から車体感覚をつかみ、カメラだけに頼らず作業することもできる。それでもA45のカメラやライトは、視界を妨げないよう丁寧に汚れが拭き取られていた。運行前後の点検に加え、安全装備をいつでも使える状態に整えておく。オペレーター自身の経験と機械の安全機能、その両方を生かす姿勢が現場にはあった。鹿野興産の安全や品質にひたむきな姿勢は、こうした日々の扱いにも表れていると筆者は感じた。

2台のボルボA45と鹿野興産の現場を支えるオペレーターの皆さん。確かな技術と日々の丁寧な仕事が、砕石の品質と生産を支えている